学習目標 |
この授業は、ヨーロッパの古典古代の時代から、中世、ルネッサンス時代、近代市民社会、産業革命などを経て現代社会に至る歴史の中で、「子ども」がどのように育てられ、教育されてきたのかを「社会史」的なまなざしの中でとらえるとともに、近代以降の子ども認識の歩みが、現代につながる教育学や子どもの発達観、子育ての在り方に大きな影響を及ぼしてきた思想史的な経緯をリアルに理解することを学習目標としています。 |
授業概要 |
この講義では、ヨーロッパ近代の教育思想と発達思想の根底に横たわっている「近代的子ども観」がどのような生物学?医学?自然的基盤と社会?文化的な基盤の交点に成立してきたのかを、多様な学問領域のなかに探ります。そして、教育学の基礎理論を深めるために、人間形成につながるさまざまな学問分野の成果に学びながら、親子関係と子どもの発達?教育に関する多様な経験を紹介します。 |
テキスト |
特に指定しませんが、授業の展開に即して適宜、文献解題を致します。 |
参考文献?課題図書 |
アリエス『子供の誕生』(みすず書房) ショルシュ『絵で読む子どもの社会史』(新曜社) ストーン『家族?性?結婚の社会史』(勁草書房) マクファーレン『再生産の歴史人類学』(勁草書房) ジョン?ロック『子どもの教育』(原書房) |
受講生への要望 |
この講義の内容の理解を深めるためには、授業中に紹介する多数の関連図書や文献リストを手掛かりに、主体的、計画的に読み進めてください。 |
評価方法 |
ミニレポート(20%)、課題レポート(80%)を総合評価します。 |