学習目標 |
古典文学作品を演習形式で読むことによって、古典作品を読解するための調査方法、問題設定の方法を身につけることを目標とするが、作品世界を味読する楽しみを感じられることを一番の目標とする。 |
授業概要 |
鎌倉時代に成立した説話集『宇治拾遺物語』のなかから一人一話ないしテーマに沿って選んだものを担当し発表する。発表は、説話ごとに担当者を決め、注釈書や辞書等を参考にして本文をきちんと読み、解釈することから始めたい。そして、そこに出てくる事柄や人物に関する調査、関連するエピソードや事柄?類話との比較、自ら設定した問題点の考察など、多方面からの検討を加えることとする。古典作品を読むときの手続きを学ぶこと、一つの作品を通して中世という時代、あるいは担当話に描かれた社会を垣間見ること、本文をどう「読んで」いくかを学ぶ時間としたい。担当は参加人数によるが、前後期1回ずつ+翌週の補足発表の予定。また、発表の際の司会者は、次に発表する受講生が順につとめることとする。 |
テキスト |
新日本古典文学大系『宇治拾遺物語』(岩波書店)を用い、該当部分をプリントにて配布する。 |
参考文献?課題図書 |
適宜授業時に紹介する |
受講生への要望 |
授業中には、全員に意見や質問?感想を述べてもらうので、聞き手は常に疑問を持ち、自分の意見を言えるように考えながら発表を聞くこと。また、甚だしく欠席の多い者には単位を与えない。毎回必ず全員に発言を求めるので、興味を持って、主体的、積極的に参加してくほしい。 なお、この科目の受講希望者は事前に竞彩篮球推荐室で所定の手続きを済ませること。 |
評価方法 |
発表、授業への参加態度、出席状況、後期のレポート(発表の状態によって課すかどうか決める)、から総合的に判断する。 |