授業概要 |
本講においては、キリスト教の基盤である新約聖書について概観する。特に、四つの福音書を中心とする新約聖書文書とその世界に焦点をあてる。新約聖書文書の成立過程を歴史的?社会的背景を踏まえながら考察し、各文書の根本構造と神学的関心を理解することを目指す。前期においては、『マルコ福音書』と『マタイ福音書』を、後期においては、『ルカ福音書』(時間が許せば、『使徒言行録』も)と『ヨハネ福音書』を取り扱う。 |
課題?評価 |
リアクション?ペーパー、授業への出席状況?参加姿勢、期末レポートによって評価する。 |
テキスト |
『聖書 新共同訳』 日本聖書協会 聖書は、上記以外のものでも構わないが、毎回必携。また、授業では主に新約聖書を取り扱うのであるが、旧約聖書も必要に応じて使用するため、両方が一緒になった聖書を薦める。 原口尚彰『新約聖書概説』教文館、2004年 |
参考文献 |
大貫隆、山内眞監修『新版 総説 新約聖書』 日本基督教団出版局、2003年 ゲルト?タイセン 『新約聖書―歴史?文学?宗教』 大貫隆訳、教文館、2003年 その他、必要な参考文献は、講義内容に応じて指示する。 |
受講生への要望 |
毎回、必ず聖書を持ってくること。 |
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授業計画 |
前期 I. 導入 II. ヘブライ語聖書(旧約聖書)の基礎知識 III. 新約聖書の基礎 新約聖書の周辺世界、歴史的?社会的背景など 福音書の成立と新約聖書の正典?偽典?外典 IV. 共観福音書(その1) マルコによ | | |